この仕事はキツい! この仕事は楽そう! などそんな話をよく耳にしますが、現代社会に楽な仕事なんてそうありません。
しかも仕事の種類によって、それぞれのキツさがあるのです。
仕事でキツいと感じたとき、心も体もすごく疲れますよね。今回は、そんなときの対処法をお話しします。
目次
1. 自らの仕事感について今一度見つめ直す
なぜ、人は働くのでしょう。そう聞かれたとき、あなたは何と答えるでしょうか?
私たちは、生きるために食べ、食べるためにお金を稼ぎ、仕事をします。それぞれいろんな思いがあり、仕事をしていると思いますが、大半の人が仕事=お金だと思います。
手元にお金があり、働くのを辞めたことを想像してください。好きな時間に起きて、好きなことをして、のんびりして、時間にとらわれず自由が手に入ります。
最初はきっと楽しいでしょう。遊んで、遊んで、遊び倒して、ぐうたらする。それはとても楽しいことです。しかし、そんな日々がずっと、この先ずっと続くとどうでしょう。
遊ぶのも人はいつか飽きるものです。
しかし、私たちは働いていることに「充実感」「生きがい」も同時に感じているのです。だから、人は働きます。
もう働く必要がないくらいのお金持ちの人でも、仕事を続けていたり、会社の拡大を計画したりしていますよね。
それは、その人が仕事にやりがいや充実感、生きがいを感じているからではないでしょうか。
そのため、仕事=お金ではなく、仕事=生きがいや充実感+お金なのです。
今日は、疲れた! でも何か心が満たされている! そんな風に感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
それが、生きがい、充実感を感じた瞬間です。どんなに忙しくても、どんなに嫌なことがあっても、自分の仕事で喜んでくれる人がいることを実感できたとき、生きがいや充実感を感じることができるのです。
2.手の抜きどころ・力の入れどころを見極める
よく仕事を自分1人で抱え込む人がいます。それもあなたの個性です。責任感が強く、最後までそれをやり遂げる人だと思います。
でも、それではあなたに限界がきてしまいます。もっと仲間を信じ、助けて欲しいと助けを求めるのもあなたの成長に繋がります。
最初、そういう人を見たときは、何手抜きしてるんだ! と思うかもしれませんが、それが利口な手なのです。
仕事は、あれもこれもそれもと細々した部分まで力を入れなくても、メインに力をいれ、細かい部分はある程度手を抜いても大丈夫なものです。
全体的に手を抜くと大きなミスにつながりますが、他の人でもできる仕事、任せられる仕事は、他の人にお願いしたり、しなくても大丈夫そうなものはしない、など手を抜くことも必要です。そうすることで、あなた自身の負担も軽減するでしょう。
3.セルフマネジメント力を身につける
もう1つしなければいけないことがあります。それは、「セルフマネジメント」です。
そのためにまず自分のことを第三者の目でみて、考えることが必要です。
自分の体が疲れた、感情も落ちている、そんな風になったとき、自分ではどうしようもなく、その疲れや負担に目をつぶってしまい、解決できないまま放置してしまうことも少なくないと思います。
他人に頼っても、結局は解決方法を見出せず、放置することになりかねません。
それが、セルフマネジメントです。
セルフマネジメントの能力は、1日、2日で身につくものではありません。何度も何度も、自分のセルフマネジメントを繰り返すことで少しずつ養われていきます。
最初は難しかったり、なかなか考えが浮かばないかもしれませんが、焦らず取り組みましょう。
セルフマネジメントが出来れば大きな成長につながりますが、そう簡単に楽にはなれませんよね。
そんなときは、自分にご褒美をあげましょう。
4.がんばった自分へのご褒美を与える
今日は残業をした、企画の提案をした、いつもより頑張った、理由は何でもいいです。
自分が、今日は頑張ったと思った日には自分にご褒美をあげてください。
温泉でもいいです。ちょっと贅沢してもいいです。そうやって、頑張った自分にご褒美をあげることによって次の日の活力になります。
5.いっそのこと休む
それでもどうしてもキツいときは、仕事を休んでもいいと思います。
それだけ、あなたに限界がきているということです。
悲しいような現実ですが、あなたがいなくても代わりがいて、誰かがやってくれるんです。
もし誰も代わりがいなかったのなら、みんな疲れ果てて、いずれその会社は潰れてしまいます。
今まで頑張ってきたのに、通院費、治療費、入院費などにお金を使ってはもったいないです。
もう本当に限界! そう思ったときは、休んでください。
中には、嫌な上司もいるかもしれませんが、上司も乗り越えてきた道です。どんな返事が返ってくるかは分かりませんが、話を聞いてくれるでしょう。
上司が仕事をしない人であれば、その人のいい手抜きの部分を盗みましょう。仕事をする人であれば、あなたにあった仕事量に調整してくれたり、アドバイスをくれると思います。
6.なぜ、この仕事をしようと思ったのかルーツを探り、初心に還る
そして、時には初心にかえってみましょう。
興味のない仕事を勧められ、はいと受け入れる人はいないでしょう。何か、自分の中にある条件に合っていたからこそ、その仕事を始めているんだと思います。
人助けがしたいと思った、知識をつけたいと思った、お金を貯めたかった、楽な仕事がしたかったなど、それぞれありますよね。
そのときのことを思い出してみましょう。そのときのことを振り返り、初心の気持ちを取り戻しましょう。
最初は何も分からずあたふたしたり、怒られたりすることもあったと思いますが、すごく充実していませんでしたか?そうやって、昔の自分を振り返ることで少し仕事に前向きになれます。
7.転職を検討してみる
昔の自分を振り返っても、やっぱりやる気がおきない。
そんな人は、その仕事を始める前に掲げていた目標を達成したのかもしれません。
もしくは、今の職場では一生叶わないのかもしれません。
そういった場合は、転職を考えてみてはどうでしょうか。同じ仕事でも、職場が変われば学ぶこともやりがいも違います。
前の職場ではこうだったけど、こっちではこうなのかと新しい発見も出来ます。転職はまだ考えられないという方も、情報を集めてみるといいでしょう。
そうすることで今の仕事を続けるにも転職するにも、先の見通しがつくと思います。
新しい仕事を見つけるときは、自分のやりたい仕事をしましょう。自分のやりたいことをやるだけでも違います。
そのやりたい仕事もメリット、デメリットまで考えて、そのデメリットが多かったとき、そのデメリットを仕方ない、そんなもんだろうと考えるのか、これは自分では耐えられないと考えるのかで変わってきます。
職場を変える際の注意点
例えを見ていきましょう。営業マンになります。
漫画が好きなので漫画家になります。そう簡単にはいきませんよね?
人を助ける仕事がしたいので、看護師になりました。仕事量に比べ給料は安く、仕事にやりがいは感じるけど自分が疲れて病気になってしまいました。
仕事を辞めたいという理由はいろいろあると思いますが、あなたにはハッキリと言葉にできる、辞めたいという理由がありますか?
辞めたい理由が曖昧で、辞めたいから辞めましたという風になっては、後々後悔することも考えられます。
そうならないためにも、まず辞めたい理由を紙に書き出してみましょう。
仕事場のルール、方針が原因で辞めたい場合がありますよね。
今の職場が嫌になるときの参考例とケース別対処法
1.プライベートな付き合いを強要される場合の対処法
例えば、毎月飲み会があって強制参加、休憩時間に飲食するものをみんなの分買ってこなくてはいけないなど、さまざまなルールがあると思います。
特にプライベートまで関わってくるものはもっと嫌だと思います。会社の中でうまくやっていくためには、ルールに従うのが1番なのでしょうが、苦痛でしかたがないものですよね。
自分の考えだけで行動し、会社を辞めてしまっては、ただのわがままになってしまい、もったいないです。
2.給料が割に合わない場合の対処法
待遇や給料が悪くて辞めたい場合、仕事量に対してもらっているお金が少ないと感じている方も多いと思います。
仕事内容に不満があり辞めたい場合、自分は何がしたいのか考えましょう。仕事の不満を明らかにして、上司に相談してみましょう。
仕事に対する考え方などのアドバイスをくれたり、他の部署への移動も考えてくれるでしょう。あなたのやりたい仕事が、会社にとって必要なものであれば、新たな仕事分野を増やしてくれるかもしれません。
3.人間関係が原因で辞めたい場合の対処法
人間関係が原因で辞めたい場合があると思います。
そういった方も多いですよね? 仕事は1人で行うものではなく、いろんな人と関わりながら行っていくものです。
その人たちとの関係が上手くいかなければ、仕事に行くのも嫌になりますよね?
現代社会で、セクハラやパワハラなどいろんなハラスメントが増えてきていますが、なかなかそれを口に出して周りに訴えることは難しく、された方が辞めることも少なくないです。
人との関わりを改善していくことは大変なことです。
自分自身は変えようと努力すれば変えられますが、他人はなかなか変えられません。
そういった場合、相手と戦うのも嫌だと思うので、会社を辞めて逃げるのも大切です。
同じ悩みを持っている同志であれば、支え合い頑張って仕事を続けられるかもしれません。あとは、自分が原因になっていないか考えてみましょう。
もしかしたら自分のした行動で、周囲との関係を悪くしていることもあるかもしれません。
楽をすることは簡単です。でも、人は楽の中に充実感や生きがいは見出せません。
充実感や生きがいを感じるためには、自分が行動をする必要があります。
時には行動することに体力、精神力も使うかもしれませんが「この仕事をしていて良かった。今の私は、この仕事にやりがいがあって充実しています!」と胸を張って言えるようにしていきましょう。