我々が働く本当の理由は、お金のためではないのかもしれない

ここがおかしい日本社会

あなたは何のために働いていますか。こういった問いかけをすると、おそらくたいていこう返ってくるはずだ。
飯を食うために働いているんだよ」と。

 

――しかしながら、本当にそうだろうか?

 

いや、もちろん飯を食うためという理由それ自体は嘘ではないだろう。だが、本当に「飯を食うため」が真っ先に理由として上がるほど大部分を占めているのだろうか?

本当は、「見栄」「世間体」のために働いているのではないか?

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我々は、本当は何のために働いているか

飯を食うだけなら、収入はそんなに要らない

というのも、今の時代飯を食うだけならばそんなに収入は要らない。

一人暮らしの食費は調べたところ39,127円だそうだし、生活費にしても月々10万~15万円あれば、食費も交友費もその中に含んで生活ができるはずだ。

年間にして、突発的な支出などの分をかなり多めに見積もったところで、250万円もあれば充分に遊びながら食べていけるし貯金もできる。

 

今の時代、娯楽にかかる費用も安くなっており、無料で楽しめる娯楽もいっぱい出ている。スマホゲームでは基本無料があたりまえだし、ネットフリックスやHuluを使えば月額900円やそこらでアニメや映画、ドラマなどの番組が見放題。

無料配信の漫画アプリだっていっぱいあるし、音楽だってただで聴くことができる。カラオケのフリータイムで10時間楽しんでも、うちの近所ならたったの700円程度だ。もちろんドリンクは飲み放題で。

 

生きるためのコストだって、少子化のおかげで賃貸は今や空き物件ばかり。大家からしてみれば空けておくよりかは安くでも住んでもらった方が良いから、何十年も前に比べてずいぶんと「住」にかかるコストは低くなった。

またそれは、「衣」や「食」においても同等で、現代日本において生きるためのコストってのはそんなにかからない。

もう既に、そんな時代だ。

「生きるコスト」と「楽しむコスト」については、↑こっちの記事により詳しく解説してある。
(この記事の一番最後にもう一度リンクを貼るから、今スグ見に行く必要はないよ!)

ニートが馬鹿にされるのはおかしい

加えて、働く理由が飯を食うためであるならば、ニートがこれほどまで世間で認められないのはおかしい。

あなたが働いている理由が飯を食うためであるならば、ニートが働いていない理由は働かなくても食っていけるからだ。そこに何か問題があるだろうか?

 

しかし実態としては、働いていないことそれ自体が、なぜか馬鹿にされる。これは絶対おかしいと思うんだけど、日本社会は未だそういう“目”だ。そしてだからこそ、働いていないことそれ自体が世間的に見て下に見られるからこそ、みんな働いているのではないか。

もしもニートがもっと当たり前になって、むしろ「わざわざ働かないと自分の食う飯も調達できないやつ、だっさ……」って価値観になったら、みんなもっと働いてないと思うんだよね。

 

これは無職か有職者かという、0か1かの問題じゃなくて、たとえ同じサラリーマンでも長時間の残業は抑制されて「本当に自分が飯を食っていくのに必要な時間だけ働く」スタイルに変わるっていうこと。

だって、働く理由が飯を食うだけだったら、別にそれで良いじゃん。正社員がどうとかこだわる必要なくない? むしろ、一日4時間だけ飯のために働いてあとは全部自分の時間、って言うスタイルになってなきゃおかしいと思う。本当に働く理由が飯を食うためであるのなら、だけど。

 

けど実際はそうじゃなくて、みんな見栄とか世間体とか、あるいは“社会に参加してる感”がほしくて働いてるから、必要以上の収入と地位を求めて、自分の時間(人生と言い換えてもいい)を犠牲にしてる。過労死とか、モロにそうだよね。

たとえ過労で死ぬまではいかなくても、結局みんな世間体のために自分の人生と健康とをすり減らして、不必要なまでもの収入を得ようとしているのが現実。みんなもっと、素直に生きれば良いのに、と思う。

 

人生という長い時間に薄められてるからわかりにくくなってるだけで、一般的なサラリーマンは必要以上の収入を得るために着実と寿命を対価に支払っているんだ。

でも本当にそれだけの価値があるのかな? そして本当に、あなたは飯を食うために働いているのかな?

もう一度、何のために働いているかよく考えてみよう

恋愛のこと、今日食べる食事のこと、就職先のこと、目先のことはそれなりに考えるけど、人生についてはあんまり考えられてないと思う。

でもそれは、人生っていうのはあまりにも大きすぎるものだから考えようとしてないだけで、結局のところ恋愛とか今日食べる食事のこととか就職先のことと同じくらい簡単で、そして同じくらいに正解の見つからないものなんだよ。

けど不正解だけは確実にそこに存在している。だからもう一度、よく考えてみよう。

 

――あなたは本当は、何のために働いているのですか?

そしてもう一つ。

――それは、寿命を削ってでも得る価値がありますか?


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