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これから先の人材は、成長よりも変化に適応できる能力が求められる

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世間ではとかく、「成長することの大切さ」が説かれている。

一例を挙げると、次のような感じの大変ありがた~~いご高説などがそうだ。

「仕事は目先の給料で選ぶんじゃない。これから先、自分がどれだけ成長できるかで選べ。いずれそれが、君の稼ぎになるのだから」――と。

これは私に言わせれば、お金を稼ぎたいならまず今得ている賃金が低いのを最優先で何とかすべきだし、

未来の成長を言い訳にして今の現状から目を背けているようじゃあこの先もきっと稼げないし大した成長もできないだろうなあと思うのだが、それについては主旨がずれるのでまた別の記事で書こう。

今回のテーマはあくまで、「成長って実は、世間で言われているほど万能ではないし、ましてやその価値も恒久的なものではない。むしろ成長とは、極めて刹那的で脆く儚いものである」というものだ。

特に今の時代は成長の持つ消費期限が昔よりずっとずっと短くなってきており、今まで成長し学んできたものの価値が簡単に暴落してしまう恐ろしい時代だ。

そんな時代において、本当に「成長」に頼り切っていて良いのだろうか?

「この努力が将来、自分の糧になるんだ……!」と我慢し、熱心に成長を続けたその先で、今まで学んできた知識の需要がなくなってしまっていたとき、次にあなたは何に縋ればいい?

そして今、私が軽く述べたことの真意とは、はたしてどういう意味だろうか?
――詳しく述べよう。

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成長は決して万能ではなく、また長寿命でもない。

ある分野、ある方向性での伸び――成長。
まず最初に、仕事における成長の例として一つモデルケースを挙げよう。

たとえば……そう、あなたは通訳者だ。あなたは英語と日本語をしゃべることのできる人間で、通訳の仕事をして日々の生計を立てている。そういう設定だ。

しかし、あなたはまだ未熟である。だから「英語←→日本語」間の通訳をするのにどうしてもそこそこの間があるし、現地の訛りが入った発音だと翻訳するのにさらに時間がかかる。場合によっては何度か聞き返さないとならない。

さて、そんなあなたは、「もっと早く、より正確に」翻訳できるようになるために(成長するために)、10年の歳月をかけて努力した。

努力することで成長したあなたは、ほぼリアルタイムで話者の伝えたい意図を言葉に直すことができるようになった。これが成長の一つの事例であり、そしてここまでがありがちなサクセスストーリーである。

……ところが。

今から10年後、つまりあなたが通訳者として成長しきった頃にはすでに、AIによる自動翻訳システムが完成し、一般に広く普及していたとすれば。

あなたの価値は、今よりもむしろぐっと下がるだろう。なんならもう必要すらないかもしれない。どれだけ成長しようが、どれだけ能力があろうが、需要がなければそこに価値はないのだ。

これが、成長だけに頼ることのリスクの一例である。

成長の消費期限は昔より短くなっている!?

そして今。我々の生きるこの時代は、「今までのやり方」がどんどんと通用しなくなってきている忙しい時代だ。

あらゆるものの移り変わりが激しく、次々と新しいものが生み出され、そして古いものは瞬く間に消えてゆく。

古い技術はたちまち使えない過去の産物へと変わり果てるし、いつまでも昔のままの考え方をしている人を”老害”と揶揄するようにすらなった。

携帯電話機の移り変わりがその最たる例だろう。今ではスマートフォンが主流だが、ほんの10年前まではガラケー(※フィーチャーフォンと呼ぶのが本来は正しい)が主に使われており、さらにもう10年ほど遡ればポケベルだ。ちなみに私はポケベルというものをさわったことすらない世代である。

また、ゲーム業界の移り変わりも激しい。
私が小学生の頃には初代ゲームボーイが人気だった。白黒のドット画面で、カラーもバックライトもないやつだ。それが今や3Dすらもう古く、ヴァーチャル・リアリティやらオーグメンティッド・リアリティやらなんやらが世間を騒がせている。

本当に、忙しい時代になったのだ。

IT系以外でも、変わってく。

「そうはいっても、進化速度がはやいのはIT系だけでしょ?」と思われるかもしれない。しかしそうではない。

確かにIT系技術の進歩のめざましさには目を見張るものがあるが、じゃあその他の業界の進化速度が昔のままかというと決してそうではないのだ。あらゆる業界で、移り変わりが激しくなっている。一つ、フード業界の例を手短に挙げよう。

フード業界の移り変わりと、成長(修行)について

一人前の寿司職人になるためには、およそ10年にもわたる修行をし、技術はほかの職人から教えてもらえず「目で盗め」というのが一昔前の主流であった。

現場で10年ほど下働きをしながら、自分で学んでいく。それでようやく、一人前の寿司職人となれるのだ。

しかしあらゆる業界で「カイゼン」が施された昨今では、そのようなやり方はあまりにも非効率的なのではないかと多くの知識人達から声が上がった。その代表としては、元ライブドアCEOホリエモンこと堀江貴文氏が挙げられる。

当然、それに対する批判の声も多く上がった。人はこれまでの考え方を簡単には変えられない。今までの自分を否定することにほかならないからだ――が、現実はある日突然、突きつけられた。

そう、3ヶ月ほど寿司学校に通っただけで、ミシュランに掲載された寿司店が出現したのだ。

この事実により、これまで業界でスタンダードだった成長の仕方『何も教えられず、10年間下働きをする』ことが如何に非効率的であったかが、証明付きで白日の下にさらされることとなったのだ。

一方、たったの3ヶ月で一流(一人前すら通り越している)となった寿司職人がなぜそういった偉業を成し遂げられたかというと、時代遅れの古い考え方にとらわれず、時代の流れにうまく適応したからだ。

そしてもっと遡れば、「これからはたとえ職人でも、学校で教えて育てる時代である」と考え設立した寿司学校が、新たな時代と環境を築き上げたのだ。

この時代の流れにうまく適応できず、いつまでも古い成長のしかたを追っている人材は、これから先どんどんと置いてきぼりを食らってしまうだろう。

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これからは、成長力よりも適応力の時代である

さて、そんな移り変わりの忙しい昨今において我々が真に問われている能力とは、「いかに成長していけるか」ではなく、「いかに環境の変化に適応できるか」である。

……いや。

むしろ今よりも遙か昔の太古の時代から、文明が栄える前の原始の時代から、ずっと変わらず適応力が生きていく上での最重要項目であったのかもしれない。

なぜならば生物界において、動物も植物も繁栄するのに必要なのは、「能力が高いこと」ではなく「環境に適応できること」であったからだ。

そこをはき違えて、いわばコスパも悪ければリスクも大きい「成長」に傾倒するのは、はっきり言ってあまりにも非生産的である。

一番最初に挙げた翻訳者の例のように、どれだけ成長にコスト(時間やお金)を投じたところで、その分野や業界、技術や知識に需要がなくなればもうどうしようもない。

言ってみれば、あくせく日本円を貯金していたのにあるとき円の価値がジンバブエドルのようにハイパーインフレを起こして暴落したようなもの。持ってる金額(能力)は変わらなくても、その価値(需要)が変わってしまえばこれまでの努力が水の泡になるのだ。

成長には、努力が必要。努力には、時間が必要。

時間とは、生きとし生けるものそのすべてに等しく有限であり、1日は24時間しかない。

そして成長には時間が必要だから、ある分野での成長に時間的コストをかけた分、他の何かにかけられる時間がなくなってしまう。時間は有限だから、当然だ。

そうすると次に、別のスキルを磨くための時間がどうしても割を食ってしまうから、悲しいことに「一つのことに傾倒し、成長しようと思えば思うほど別の武器が磨かれず、適応力のない人材になり果てる」ようになる。

そう、一つのことを極めるということは、それ以外を棄てるのと同義なのだ。極めるか極めないかの1か0かとまではいかなくとも、最低限収入を得るためのスキルや手段を1つしか持っていないのは、適応力がない証拠である。

あなたの磨いてきた唯一の武器が、老後まで絶対に通用すると言うのであればそれでも問題ないがね。

だが、少し考えてみてほしい。

――グーグル社のAIによる自動運転技術により、運転技術を磨いてきたドライバーはどうなるだろうか? 自動車教習所の職員はどうなるだろうか?

――無人レジシステムの導入により、今レジ打ちをしている店員はどうなるだろうか?

――グーグルはもちろん、日本でもトヨタグループや三菱グループを代表とする大手企業たちが、一つの事業だけをやらないのはなぜだろうか?

――一つのことしかできない人材が、今後その技術で食えなくなったらどうなるだろうか?

これから先の人材に必要な適応力とは?

食べていける術《すべ》。
稼いでいける手段。

そしてそれらの根幹となる、知識とスキル。

これらを、たった一種類だけに頼ってはいけない。どんな武器もいずれは錆びるし、折れてしまうから。

だからいろんなことに精通し、いろんな業界の知識と知識を混ぜ合わせ、化学反応を起こす。

古いやり方に固執せず、ある業界でニュージェネレーションが巻き起こったらそれを別の業界でも応用してみること。

そういったことができていれば、あなたはまず間違いなくこれから先も通用する人材だ。

だいたい、精通したスキルやノウハウがほしけりゃスペシャリストを雇えばいいんだ。複数の分野のスペシャリスト達をうまくまとめられるのは、様々なことに精通し適応力のある自分にしかできないんだから。

そしてそういった役目の人こそ、一番稼げる人である。

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